黒昌浩祭出品作品
咎 〜罪深きは私の存在?〜
始まり。
それは、終わり。
終わり。
それは、始まり。
人間は、罪を背負って始まり、そして終わる。
嗚呼、人間とは何故そんなにも罪深いのか。
だけど・・・私が一番、醜く、そして、罪深い。
「勾陣ってさ、この頃は俺の傍にいてくれるけど、本当は俺のこと、あまり大切じゃないよね。」
一言。
たった、一言なのに、私の胸に深く突き刺さった。
「何だ、いきなり・・・?」
「だからさ、窮寄倒しに行った時も、闘将が二人もついているから出て行かなくてもいい、と思っていたでしょ?
俺が死んでも関係ないと。
それに、紅蓮を討つと言った時も、俺のこと信じていなかったでしょう?」
「昌浩、お前・・・・勾に何言って・・・。」
「黙れ、物の怪。」
ズーン。(沈む物の怪)
「信じていなかったよね?
14歳、たった14歳の俺が命を絶つとは思わなかったでしょう?
一番傍にいてくれた紅蓮がいなかった。
だから、俺が死ぬのが怖くなって逃げ出すと・・・」
昌浩の声が遠く聞こえた。
――確かに、私は昌浩を信じてはいなかった。
騰蛇を殺して、昌浩は逃げると思っていた。
それを、私達は責め立てるのだと思っていた。
14歳の少年を騰蛇にしていたように責め立て、苦しませ。
周りから忌み嫌われるのだと信じて疑わなかった。――
「ホラ、図星。」
「はっ、昌浩・・・何が図星「五月蝿い、物の怪」漢字で言われた・・・。」
昌浩と騰蛇のやり取りをボーっと見ていたら昌浩がこちらを向いた。
口パクで何かを言っている。
勾陣顔面蒼白。
―俺、読唇術とか思考読み取りとか出来るんだよね。―
「まあ、今は、どう思っているのかは・・・知っているけど。」
知っているのかよ。
「昔よりはマシだからいいけどさ、これからも宜しく。まあ、俺は勾陣なんてどうでもいいけど」
ありえないくらいひどい。
「あっ・・・・後、紅蓮には何も言わないでよ。」
「・・・・。」
「言ったら・・・・転生させるから。後は、勾陣の○Ψ△I×*とか◇☆$мДΘとか、全部紅蓮にばらすから。」(小声)
怖ッ・・・・っていうか、何処からその情報を!!!
恐るべき昌浩の情報。
恐るべき声の低さ。
恐るべき技。
さすが、晴明の・・・「孫言うな。」
さすが、次期十二神将の主。
そして、今日も黒昌浩は誰かに毒説を吐きに行く!!
反省 言い訳 あわせて後書き。
まず、黒昌浩祭参加感想を・・・。
素晴らしい祭ですね!!
オープンにし過ぎるのもなんですが、毒説キャラ愛しているのでこのような祭があるとうずうずしちゃって・・・。
参加できたのが良かったです。
ありがとうございました。
次は、作品後書き。
うんと・・・まぁ・・・書いていて楽しかったです。
いまいち、黒くなっていない気がする気がするのですが、まあ、読唇術(とか)が書けたんで良いかな。
今回は勾陣をターゲットにしてましたが、実はこの前に朱雀に毒説はいてました(笑)
今度はHPにて、書いてみようかななんて思っています。
よかったらHPにも遊びにいらしてくださいね。(宣伝交じり)
夜空を眺めて ☆布袋☆
2007/08/31 執筆