注)紅蓮LOVEな方、紅蓮むっちゃ好きやねん!な方、ご気分を悪くする前にUターンをすることをおすすめします。そんなこと構わないわ!という方のみどうぞ。




★ネタ1★もし、真紅の空〜にて紅蓮の記憶が戻らなかったら?-其の弐-

はい、というわけで引き続きネタ語りいきます!
えっと・・・前回は人里に降りる直前まで書きましたよね?それでは、その続きからいきます。

ここからは原作とほとんど変わりません。妖に襲われかけている兄弟を助けて〜、里に行って邸の前で待ちぼうけをくらって〜、里の異変の原因を調べて〜、妖と対峙みたいな流れになります。(間延びしたムカつく口調で申し訳ないです;;)
敢えて違うところを上げるとするのなら、原作よりも騰蛇の昌浩に対する風当たりが冷たいです。原作を寒風にするのなら、このネタでは冷風?(微妙な表現だな;;)
真紅の名ゼリフ(?)で例えるのなら、「その名を呼ぶな」(あれ?台詞これでよかったっけ?)が「その名を気安く呼ぶな。その名はお前が口に乗せていいほど軽いものではない!」になります。うーん、トゲ二乗?このネタの騰蛇は原作よりもずけずけと物を言います。(昌浩限定)

えーと、時間がかなりぶっ飛びますが、妖戦後。

海から上がってきた騰蛇はここで昌浩のことを思い出すわけなのですが、このネタの設定通り思い出すことはありません。
海から上がってきた騰蛇は、横たわっている昌浩を見つけて「どうやら無事だったようだな。全く、手間を取らせる・・・・・少しばかり妖が見えるようになって調子に乗るからだ。人の力になる前に、人の足手まといにならないことを考えるべきだな」なーんていう台詞を吐いちゃうわけです。ひっでー台詞だな!(←自分が書いておいて何を言うかっ)一切の容赦なしです。
もちろん、そんな騰蛇の冷たい台詞を昌浩は聞いています。
紅蓮が昌浩に必死に呼びかけて、昌浩が一時的に意識を取り戻すあの場面ですね。(あの感動シーンをここまで貶せるのはうちのこのネタぐらいではないだろうか・・・・・;;)
そしてそんな彼らを昌浩は悲しく見ています。同じ神将同士、自分の所為で不仲になっていくのを見るのは辛いんじゃないかと思います。

まぁ、こんなギスギスとした空気の中、都へ帰るために里を旅立ちます。

しかし、予定していたよりも順調に帰路を進むことができません。
その原因は言わずもがな昌浩。心身のバランスが崩れたままの昌浩が、平時通りに旅をすることなどできるはずがありません。
昌浩本人はなるべく普段通りを振舞おうとしますが、体は正直です。日頃の寝不足が響いて、体に疲れが溜まり易く、且つ疲労が抜けにくくなっていきます。
そしてそんな疲れが溜まりに溜まっていき、体調も崩れやすくなります。病弱設定っていいよね・・・・(←何がっ?!)。


ということで、毎回恒例となりつつあるミニ小説に行ってみよ〜!










「大丈夫か?昌浩・・・・・・・」


熱を下げるためではなく、疲労感を和らげるために弟の目元へ乗せていた手ぬぐいを水に浸しながら、成親は褥に横になっている弟―――昌浩へ視線を向けた。


「兄上・・・・うん、結構な時間横になってたし、今は随分と楽になったよ」

「そうか。だが、少し良くなったからといって無理を重ねては駄目だぞ。この家の家主の方も今晩は泊まっていって構わないと仰ってくれたし、明日のためにゆっくり休養を取ることだな」

「うん、わかってる。これ以上、皆に迷惑も掛けたくないしね・・・・・・」


昌浩達が今現在お世話になっている所は宿屋ではなく、道沿いに建っていた民家である。
道の途中、具合が悪くなった昌浩にどうしようかと困っていたところ、この家の者が休んでいくといいと声を掛けてくれたのだ。
運悪くこの近辺には宿屋がなく、ここ数日は野宿が続いていたので、昌浩を休めさせるためにも有難くその申し出を受けたのであった。


「こら、迷惑などとそんなつまらない考えなどするんじゃない。俺も神将達も迷惑を掛けられているなどと思ってはいないのだからな。それよりも、ただお前の身を案じている。早く元気になりなさい」

「う、うん。わかった。・・・・・・そういえば、皆は?」

「部屋の外にいる。呼んでくるか?」

「うん。なんか気を使わせちゃったみたいだね・・・・・・・」


眼に映ることはない彼らの姿。
けれども、その存在を近くに感じることはできた。
見えなくとも、彼らが自分のことを心配して表情を曇らせていることは何となく察している。もちろん、そんな顔はさせたくないのだけれど、体調の不具合は隠しようがない。
空元気でも、それで彼らの表情が和らぐのならそうしたいと思う。もちろん、勘の鋭い彼らだから直ぐにばれてしまうのだけれど・・・・・・・。

物憂いげに目を伏せる昌浩の頭を、元気付けるかのように成親はわしゃわしゃと掻き混ぜる。
その動作一つだけでも、重く淀んだ心が僅かに浮上することに気がつき、昌浩は内心笑みを零した。


「そんなこと一々気にするな。彼らだって自分で考えて出した結果がそれなのだから、そのことでお前が気に病む必要はないさ」

「そっか。ならいいんだけどね」

「では、声を掛けてくるとするか」

「うん・・・・・お願いするよ、兄上」


お安い御用だと成親は昌浩に軽く笑みを返し、神将達を部屋に呼び招くべくその場を離れていった。


それほど時間を置かずに、神将達がそれぞれ様子見と称して昌浩のもとへやって来た。
もう大丈夫なのか?とそれぞれの言葉で聞いてくる。
昌浩はその質問に笑顔で言葉を返した。
その場の空気が賑やかに、そして華やいだように明るくなった。



ただし、その中に一番姿を求めていた白き影は見ることができなかったが・・・・・・・。












・・・・・・・・・・・。

この小説を挟む必要性が全く感じられなかった。なんのために書いたんだろ、これ;;
まぁ、上記の小説のような感じで昌浩はちょくちょく体調を崩します。
はふぅ〜、だんだん書くのが疲れてきたな。もうちょっと書いたら、今回は止めにします。

あ〜、で、そんなこんなで旅を続ける昌浩達(いい加減だな;;)。
ゆっくりとした歩みの一行に、不満たらたらな人が約一名。
そう、物の怪姿の騰蛇です。(あの姿で一名って表現はおかしいかな?)晴明のところに早々に帰りたいのに、その思いとは裏腹にあまり距離が伸びていない。
日々苛々を募らせているわけです。で、原因である昌浩に辛く当たるわけです。
「そんな脆弱な体でどうやって出雲まで来たんだ?」とか、チクチクと嫌味を言ったり・・・・・。(ほんと、嫌なキャラになっちゃったよな;;)
もちろん大好きな紅蓮にそんな態度を取られれば、昌浩の心的負荷もどんどん大きくなっていくばかりです。そして、それに比例して体の不調も酷くなっていくと・・・・・・。
昌浩体調不良→騰蛇辛く当たる→神将達がいい気がしない→神将達と騰蛇が不仲になる→昌浩落ち込む→体調が崩れる→騰蛇が・・・(無限)――――みたいに悪循環が続きます。(救いようがねーなぁ;;)
そういったやり取りで空気はあまりよろしくありません。寧ろ最悪。

で、不調の昌浩に致命打を与える事件が起こります。
小説調だと長くなりそうなので、このまま説明調でいこうと思います。
旅を続ける昌浩達。そんな中妖の群れ(なんかこの表現もなぁ・・・)に遭遇します。
もちろん討伐にあたるわけなのですが、体調不良の昌浩は戦闘中に眩暈に襲われます。(現時点で不眠症は治ってません。)えぇ、睡眠不足の所為です。
集中力が途切れて注意力が散漫になった昌浩を、妖達が狙わないはずがありません。
昌浩に襲い掛かってきます。(その時は成親+神将達は他の妖の相手をしていて助けに入ろうにも入れなかったとします)
妖の鋭い爪が昌浩を襲う。その時!真紅の炎が妖を跡形もなく焼き尽くした!!
そうです。昌浩を助けたのは人型に戻った騰蛇です。
妖を瞬殺した神将達が慌てて昌浩のもとへ駆けつけます。
「大丈夫か?!」と心配そうに顔を覗き込んでくる彼らに、昌浩は笑みを浮かべて「大丈夫だよ!」と返します。
目立った怪我も無く、無事な様子の昌浩に神将達も一安心。
そんな中、「おい・・・」と不機嫌そうな声で声を掛けてくる人物がいます。その人物とはつい先ほど昌浩を助けてくれた騰蛇その人。
昌浩、思わず「ぐ(れん)・・・・・・」と声に出しかけます。が、騰蛇がつかつかと歩み寄って来て、胸倉を掴み上げられたので言葉になりませんでした。(言葉にしたらしたで、そのあと罵詈雑言が吐かれそう;;)
騰蛇は冷たく鋭利な光を浮かべる瞳で昌浩を見下ろします。そして、「いい加減にしろっ!妖を払うどころか自分の身を守る力もないくせに、自ら戦闘に首を突っ込むな!はっきり言って足手まといだ。・・・・・・・・・へらへら笑って、目障りなんだよ」ときっつーい一言を浴びせます。ひでーな。(←自分で書いたんだろうがっ!!)
騰蛇のその一言に、昌浩は表情を凍りつかせます。
呆然として見つめてくる昌浩に騰蛇は、「金輪際、俺の前でそんな顔を見せるな。虫唾が走る」と止めの一言を言い放ちます。容赦ないな;;ごめん、紅蓮。こんな台詞吐かせて・・・・。
そう言い捨てた騰蛇はその場から姿を消します。
昌浩はその場に呆然と立ち尽くします。
周りにいた神将達や成親が慌てて声を掛けるのですが、そのままふぅっと意識を失ってしまいます。

で、その後。数時間して気を失った昌浩が目を覚まします。
よかった・・・と安堵の表情を浮かべる皆。昌浩と数回言葉を交わしているうちに段々と違和感を感じ始めます。
よくよく気をつけて観察してみると、なんと!昌浩の表情に変化が無い!?
慌てる兄+神将達に「どうしたの?」と昌浩は不思議そうに問い掛けます。けれど、口調こそ不思議そうではあるが、その表情は無表情そのもの。
ここ最近溜まりに溜まったストレス+騰蛇の言葉の所為で、昌浩は残っていた表情(前回のネタ語りで喜怒哀楽の怒と哀を失くしていましたから、残りの喜と楽)が失くなってしまいました。こういうネタ大好・・・・・(黙っとけ!!)
ここで漸く表情を失くしてしまうほど昌浩が精神的に追い詰められていたことに成親+神将達が気がつきます。(遅いよなぁ・・・・)まぁ、辛い思いをしていたことには気づいていましたが、それほどまでとは思っていなかったってことです。
周りが「どうしよう?!」と騒ぐ中、当の本人である昌浩は至って冷静。旅を続けることを催促。
彰子との約束である蛍の時期までに都に帰らなければなりませんからね。体力の方面では支障が出たわけではないし、取り合えずこのまま旅を続けようと。






更に空気が沈んだ中、一行は都へとその足を急がせます。










あ〜、今日はこの辺までで。続きは後日に書きます。
今回、救いが全くなかった騰蛇ですが、次回からは段々と昌浩との距離を縮めていって貰います。
このネタ、一応ハッピーエンドの予定なので・・・・・。













2007/5/25