★ネタ3★昌浩が若晴明時代に逆行したら・・・? えっと、フリー配布小説の方でこれの続編を書いたので、ついでにこっちのネタも更新しようかと思います。 では、さくさくと始めましょう。 えっと前回は昌浩が「何言ってんの、じい様ーっ!?」と叫んで、晴明達は「ええーっ!!?」と驚いて、取り敢えず落ち着くためにも一旦邸に帰るかってなったところまででしたよね?(何じゃこの説明は・・・;;) で、続きです。 邸に帰ったじい様+神将達と昌浩。じい様の自室にて、先ほど外で打ち切った話を再開します。 その際、六合達だけでなく、天空と太裳、そして紅蓮こと騰蛇を除いた十二神将全員が勢揃いします。 皆晴明が連れ帰った子どもに興味津々ですよ。 誰?この子どもー。 もしかして晴明の生き別れの兄弟? いや、本人は晴明の孫って言っていたぞ? ・・・・・はぁ? な感じです。無茶苦茶テキトーだな、をい;; そんな中、晴明と昌浩は共に名を名乗り合います。 以下、昌浩と晴明の遣り取りを小説にてお送りします。その小説のページはこちらになります。 ―――という感じで、昌浩の居候生活が決まります。 その後は晴明、昌浩、天一、六合の四人で部屋掃除をします。 掃除をする部屋は未来で昌浩が使っているあの部屋です。あ・・・でもじい様の部屋から一番遠いじゃん!・・・・ま、いいか。 で、掃除をしながらも晴明と昌浩は言葉を交わします。 そういえば、未来で今の私の姿を知っていると言っていたがどうやって知ったんだ? ――え? その頃の私と言えばそれなりに年をとっているだろう?ならば若い頃の姿など、分かりようもないだろう? みたいな会話の流れになります。確かに、かなりお年を召したじい様から、あんな美青年のじい様の顔なんて想像のしようもありませんからね、普通。 そこで昌浩は「あれ?」と思うわけですよ。 あの・・・・じい様?離魂の術っていうものを知っていますか? ん?離魂の術?・・・・知らないな。一体どういう術なんだ?? なんていう遣り取りがあって、「あ〜、じい様はまだ離魂の術を作り出してないんだ」と昌浩は気づきます。(あれ?離魂の術って、じい様が編み出したんですよね??) そこで、昌浩は晴明に離魂の術についてざっと簡単な説明をします。さらに、その術を使った際に今の姿(若晴明)になることも説明します。 それを聞いた晴明は、何やら考え込むような仕草をとります。 ―――じい様?どうかしたんですか?? ・・・・いや、私はそんな型破りの常識外れな術を何れ編み出すのか・・・・と思ってな。 へ・・・?じい様でもそんなこと思うんですか? ・・・・あのなぁ、私はいくら十二神将を従えているというちょっと難しいことをやれたとしても、魂を飛ばすなんていうそんな大層なことはできはしないさ。 (十二神将を従えるのがちょっと難しいだけなんだ・・・・)でも、未来ではじい様は結構その術を使っていますよ? はぁ・・・・。一体何があったんだ、未来の私・・・・・・・。 なーんて、いつもの常識外れなじい様の行動を、じい様自身が呆れたりすると面白くないですか? 若い頃のじい様だったら、そんな熟練して完成した陰陽師ってわけでもないはずですし、流石に二十三歳で離魂の術は編み出せないでしょう。あれはきっと長い年月を重ねた末に出来た術だと、私は思います。 さてさて、そうこうしているうちに部屋の掃除は完了。その日から昌浩はその部屋にいることになります。 あ、服はどうしましょうねぇ・・・・・。流石にじい様の狩衣では大きすぎるでしょうし・・・・うーん。じい様の実家から取り寄せる、とか?いや、それはそれで実家の人への説明が面倒臭そうですよね・・・・。まぁいいや。少し前の小さい狩衣も、晴明は塗籠にでもしまっていたことにしましょう。 で、それを引っ張り出してきて昌浩が着ると・・・・うん、これでいいや。 さて、それからしばらくの間は、昌浩は特に何をするでもなく邸で書物を読んだり、庭を散歩したりします。 昌浩のところには最低でも一人、護衛(というか監視、様子見?)として神将がつきます。 基本的には晴明からお願いされて六合あたりがつきます。興味本位で太陰あたりが玄武を引き連れて遊びにきそうです。天一あたりはどうでしょうね・・・・・うーん、たまに様子を見に顔を出していく感じでしょうか?たまに簀子とかに一緒に座って庭の景色を眺めたり・・・・うん、ほのぼのとしてていいですね♪そしてそこに朱雀が乱入。「俺の天貴となに一緒に茶を飲んでるんだぁ〜っ!!」ってね。 で、肝心の騰蛇こと紅蓮のことですが・・・・・・どうやって昌浩と合わせましょうか;;うーん、難しいなぁ。 あ、こうしよう。えっと、ある日昌浩とじい様はじい様の部屋の簀子へと出て、色々と雑談を交わしています。 そんな中、昌浩はふとすぐ目先にある池へと視線を向けます。するとそこには蓮の花が咲き誇っていたと・・・・。(あれ?じゃあ今の季節って夏??) それを見た昌浩は、今までなるべく考えないようにしていた紅蓮のことを思い出します。声も出さずに、無意識に「紅蓮・・・・」と呟きます。 そして目敏いじい様は、しっかりとその唇の動きを見ていました。おやぁ?もしかして・・・・・。と何やら疑問を抱いたじい様は、それとなく昌浩に紅蓮(騰蛇)の話を振ってみます。 ところで昌浩、紅蓮についてなのだが・・・・・・。 ――?ぐれ・・・あ、騰蛇がどうかしたんですか?? ・・・・・・昌浩、私は君に騰蛇の二つ名は話したことがなかったと思うのだが・・・・・・。 ―――!! 昌浩、見事にじい様のカマに引っ掛かりました(笑)。まぁ、その後は紅蓮について自白させられます(大笑)。 まぁ、昌浩の話を聞いたじい様は・・・・・きっと驚くでしょうねぇ。何せ、昌浩の話の中の騰蛇と、今の自分の記憶にある騰蛇とじゃあかなりギャップがありますからね。昌浩と会う前の騰蛇だったら、人の胸の上に寝て「くかーっ!」と寝息を立てないでしょうし、人に向かって回し蹴りなんて間違ってもしないでしょう。更に言ってしまえば、そもそも異形の姿なんかとりっこないですからね! えぇーっ!?とじい様内心で絶叫を上げてますって(笑)。 さて、そんな晴天霹靂な話を聞いたじい様は、昌浩と紅蓮をそのまま放っておくか?いや、放っておくはずがありません!絶対に引き合わせます!! 昌浩に引き合わせることを決めた晴明は、さっそく紅蓮を呼び出します。 紅蓮―――・・・・・。 ・・・・なんだ、晴明。 お前は私が最近子どもを一人、拾ってきた話は聞いているか? 子ども?・・・・・あぁ、勾から話は聞いている。それがどうかしたか。 紅蓮、お前明日からその子どもにつけ。 ・・・・・正気か?一体何を考えている? 風が・・・・・新しい風が、吹きそうな予感がするのだよ。 風?それが一体俺が子どもにつく話とどう繋がりがある? 言いたいことはそれだけだ。では、明日から頼むぞ。 断る!何故俺が子どもにつかねばならんのだ、他の奴らに頼め。 いや、お前でなければいけないと、私の陰陽師としての勘がそう告げているのだ。お前が明日からあの子につけ。 ・・・・・・・・どうなっても知らんからな。 長っ!会話文ばっかだし!!えっと・・・・こんな会話が、紅蓮が昌浩につくようになる前夜にありました。 昌浩、この翌日絶対に驚きますね。何せ目の前に(自分と出会う前であっても)紅蓮がいるんですよ?えぇっ!?何でここにいるの?確か俺が生まれる前って、紅蓮はほとんど異界にいるんじゃなかったっけ??!という具合に。 けど、紅蓮はかなり不機嫌顔。まぁ、「何で俺が子どものお守りなんか・・・・・」って思っているでしょうね。 無言のまま(半ば睨んでいるような)視線を投げ寄越した後、姿を消した紅蓮に昌浩はちょっぴり凹んだり。でも、すぐに気を取り直して紅蓮に近づこうとすると思います。何も冷たくされるのは今回初めてではないですからね。(真紅にて体験済み) そしてそんな昌浩を紅蓮は冷たくあしらいます。でも、その行動は困惑の裏返しだったり・・・・・。 何せ仲間内でさえ倦厭されている身ですから、全く怖がらずに自分から近づいてこようとする昌浩の存在にかなり戸惑いを感じそうです。そんな昌浩にどう向き合えば良いのかわからないから、冷たくあしらってそれ以上近づけさせないようにするって感じでしょうか? そんな二人の遣り取りを見てびっくりするのは他の神将達ですよね。 だって、『あの』騰蛇に平然と近づいていこうとする存在がいるなんて、普通考えませんもんね。普段騰蛇と会話を交わすとすれば、それこそ同じ闘将である勾陳や六合、後は天空くらいですからね。 人間だと前例として晴明がいますが、彼の場合はもう特別視して除外しているでしょうし・・・・。まぁ、式神として下した時あたりはかなり驚かれたでしょうけど・・・・。だから、それ以外で初めてそういう試みをする昌浩を、彼らは信じられないものを見るかのような目で見ていそうです。 太陰なんかあたりは、紅蓮が昌浩の傍を離れている隙に、昌浩本人に問い詰めそうです。「どうして近づけるの?昌浩は騰蛇のこと、怖くないのっ!??」って・・・・。 勾陳あたりなんかも、「へぇ・・・・、面白い」みたいな感想を抱いているんじゃないかな? さて、そんな現状を引き起こしたじい様はというと・・・・・内心、にんまりと笑っていそうです。 いまだ距離の縮まらない二人ですが、少しでも紅蓮に何かしらの影響が与えられればと思っている晴明です。(表面上はわからないが)昌浩の対応に困惑する紅蓮を見て、良い仕事をしたなーとか内心で汗を拭う仕草とかしていそうです。 そしてこれから昌浩vs紅蓮でどっちが先に折れるのかの勝負が始まります。もちろん、勝敗は目に見えていますが・・・・・・。 今回はこのへんにしておきます。続きは・・・・・気が向いたら、ですね。 2007/8/1 |