一方、アレンに半ば八つ当たりのような言葉を叩きつけてその場を去ったカンダは自室
       へたどり着いていた。




       「―――――くそっ!!」

       吐き出すように悪態が口から零れ落ちると共に、カンダは勢い良く近くの壁に拳を横なぎ
       に叩きつけた。

       がんっっ!!!!

       という派手な音が静かな室内に響く。


       イライラする・・・・・・・


       ラビと楽しげに会話をしているアレンを見た時から、胸の内に何とも形容し難い黒いモヤ
       モヤとしたものが付きまとって離れない。




       「一体何だっていうんだ・・・・・」

       先程、内心で思った疑問が口をつく。
       しかしその疑問に答えてくれる者はここにはいない。いや、仮にこの場に誰かいたとして
       も答えることはできないだろう。

       本当に分からない。

       ラビと楽しく会話をしているアレンを見て、ひどく苛つきを感じたことも。
       ラビがアレンに仲良さ気に手を回したことに対して、不快感を抱いたことも。
       今こうして理由のわからない苛立ちに任せて壁に八つ当たりをしていることも・・・・何も
       かもがカンダ本人にしてみれば理解しがたいことだった。


       そして、何よりも苛立たしいことはアレンが自分の下の名前を呼んだこと・・・・・・・。


       あいつに下の名前を教えた覚えは全く無い。
       なのにあいつは自分の下の名前を呼んだ。自分以外の誰かから聞いて・・・・・・。
       (この場合、自分の名前を教えたのは間違いなくラビだろう)

       アレンが自分以外の誰かから教えてもらって、自分の名前を呼んだことにひどく腹が立っ
       たのだ。

       
(――――――ん?待て、オレ。そんな考え絶対におかしいだろーが
      っ!!?)


       一人で悶々と考え込んでいたカンダは、自分の思考に自分でツッコミを入れた。
       そして、じっくりと自分の感情と向き合い、整理をする。

       そして一つの結果に結びついた。


       『なっ!?―――――・・・・・つまりはそういうことか?そういうことなのかっ!!?』


       何がそういうことなのか、カンダよ・・・・。


       カンダは気づいてしまった。イライラの対象は実はアレンではなくてラビに対して抱いてい
       たものであったのだということを・・・・・。

       それはひどく子どもじみた嫉妬。

       そう。自分は嫉妬していたのだ。アレンと仲良さ気に接していたラビに。
       「・・・・・・・・馬鹿かオレは・・・・・・・・・」
       勝手に一人で嫉妬心を抱き、更に苛立ちに任せて八つ当たりしていたなどといえば、こ
       れはもう馬鹿の一言に尽きるではないか。



       「・・・・・・はぁ、軽く運動するか・・・・・・・」

       自分のあんまりな言動に自分で呆れ果てたカンダは、気分転換の為に運動をすることに
       し、刀を携えて自室を後にした。











  


       ※言い訳
       はいっ!ということで名前の続きUPしましたっ!!
       もう、何書いてるのか自分でも意味不明になっております。(読んでくださった方、ごめん
       なさいu)
       書いている本人も途中から訳わからなくなっているので、本当に理解しがたい文章にな
       ってしまったと思います・・・・。
       次はもう少し流れ的にわかりやすく書きたいなぁと思います。

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       2005/6/2